☆コストに対しての意識
何もしていなくても「コスト」はかかってる
経営者にとって「コスト意識」はどんな場面においても頭から離れない重要事項です。
しかし、一般の社員にとっては、意味は分かるが、今一つ自分のこととして落とし込めていないという人が多いのも、悲しく いら立つところですが事実です。
何もしていなくても会社には「コスト」がかかります。
たとえ売上が全くなかったとしても、人件費、家賃や電話などの通信費、電気やガス等の光熱費、
さらに機械や車のリースなど諸々の固定費が必要です。
売上が上がれば、当然、材料などの仕入も発生します。企業活動に伴う全ての動きに「コスト」が関わってきます。
一般の社員にもわかりやすい経費削減といえば、消耗品の使用を少なくする事などでしょうが、
人件費が会社のコストの大きな部分を占めると認識している社員は以外にも多くないでしょうね。
コストを正しくとらえてもらい、好不況に関係なく、利益を生み出せる社員として行動してもらいたいと感じていると思います。
常に「コスト意識」を持つことで、一人ひとりが日々の仕事のなかで、コストに見合った成果を生むかどうかを判断できれば最高です。
コストに見合った行動ができるようになることが、利益を生み、成長していくための源泉であるということ。
これをきっちり理解してもらうことが必要です。
ムダ、ムリ、ムラ
ムダ、ムリ、ムラをなくすことが改善策とは思いますが、これは個人の主観における判断となり、社内での意識統一は急には進みません。
まず、着手すべきは5S
大きな会社では必ず掲げている5S運動です。
◆整理
いらないものを捨てます。
使わないものがどんどん溜まり、会社がゴミ置き場になります。
何ヶ月も置きっぱなしの物ありませんか?それはオブジェですか?
◆整頓
整理整頓ができていれば、物を探す時間もなくなり、「異常」がすぐにわかります。
「異常」な状態であることを認識するために「整頓」が必要です。
事故も起こりにくく、次の作業へもスムーズに進めます。
◆清掃
汚れてゴミだらけ、使いっぱなし、仕事への姿勢がここに全て表れてます。そんな意識であればミスをして当たり前です。
◆清潔
見た目に美しい、整理整頓、清掃の行き届いた状態を常に保つ。
個人の範囲ならパソコン、キーボード、机まわり、営業車
会社全体ならトイレ、玄関、ガラス、草、ゴミ箱
他人に意外と見られてるものです。
◆躾(しつけ)
皆で決めたルールを守る。
しかし、これもなかなか続かないものです。
向上するために決まったルールなのに、いつの間にか元に戻っている。
上の目が光っていて罰則があるなら守れるのでしょうか?
ここら辺の意識改革ができないと、到底コスト意識をもって行動してもらうことなどできないでしょうね。
効率を上げる
コストについての意識を高めていけば、各自の行動効率が上がっていきます。
自分の行動は「コスト」を減らすことに貢献しているか? 利益をもたらすことができているか?
そういうことを自ら考えることができるようになり、社員の自律心を向上させることができるようになってきます。
「会社は何もしてくれない」「給料は与えられるものだ」というおバカな考えから、
「利益を作っているのは自分達」「自分達が出した利益よって、自分の給料も出ている」という考えに変わっていきます。
結果として、効率の良い行動をとることの重要性に気づき、行動パターンも効率化されていくのです。
会社はリスクを負う、社員はコスト意識を持って行動する。
コスト意識が持てない人は会社にとって、ただのリスクになっています。
会社は学校ではないので、お金を払ってまで居てもらう必要はありませんのでリストラの対象になります。
コストは時間~お金まで色んなことが絡んで関係してきます。
強い企業を作るには各自の「コスト意識」にあるということを社員一人一人が考えなければならないでしょう。
決して会社のお荷物にならない様に、逆に活躍してください!できることから、直ちに改善ですね。